BLCCルアーの3Dプリンター版として、最初にリリースするのはジョイントの2種類です。

ノーマルテイルタイプ8.5cm 約10g

昨年から100個以上に及ぶテストモデルを経て、黒沢が太鼓判を押したのは今年4月。倒れる2週間前の事でした。
ウッド/バルサボディの設計思想を樹脂で再現するため無数のボディバランスとウィング設計を試行錯誤しています。

【ウィング】

ウィングは樹脂の可倒式として収納性やキャスタビリティを上げているのがオリジナルとの大きな違いです。そして可倒式のもう一つの狙いはウィングの開き角をユーザー自身で調整し、自分のトンボに調教していける事です。

ウィングのストッパー箇所を100円ショップで売っている鉄ヤスリで削り、泳ぎのピッチや泳ぎだしの早さを現場で調整可能です。削りすぎたらストッパー表面に瞬間接着剤を盛って回復させます。
※出荷前には全製品タンクテストで初期調整していますので、何もしなくてもそのままお使いいただけます。
なお、リペアパーツとしてウィングは販売予定ですが、樹脂ウィングの宿命上どうしても強度が劣るため、乱暴な取り扱いはNGです。
オリジナル版もそうですが、ランディングネットは原則NG。そして満水の相模湖などでありがちな岸際のオーバーハングのブッシュにミスキャストした場合は慎重に回収を行ってください。

【表面処理】

「表面が綺麗な艶ありの方が売れるが、釣果を考えたらザラついた方が絶対に良い」

ここ数年の黒沢の口癖で、60年に及ぶ釣歴の集大成となる言葉です。
3Dプリンタ化のリファレンスとして黒沢氏から渡されたオリジナルトンボは皆、シンプルなカラーリングで表面はざらついた物やマット塗装ばかり。今回の3Dプリント版も黒沢の哲学に則ってザラつきを意図的に出した塗装にしています。一見チープな塗装に見えつつ、かなり凝った表面処理となっています。

ペイントは長年BLCCルアーの塗装の多くを手がけられたレイルアーの小畑氏にお任せしました。黒沢が病床にあって細かな確認ができない中、強力な助っ人として活躍いただきました。

ソフトテイルタイプ8.5cm(ボディ部分) 約10g

黒沢がノーマルテイルにOKを出した後、お遊びで作ったのがソフトテイルを装着したバージョン。黒沢が泳ぎを見た直後「これは大ヒットする」と唸りだしたので、こちらのバージョンも製品化する事になりました。

魚の歯に負けないよう、かなり固めのハード寄りのマテリアル、それでもソフトテイルならではの微小な波動を出して弱った小魚を演出します。

元々BLトンボは「トンボ」という名称ですが、長年のファンの方にはご存じの通りベイトフィッシュを模しており、演出も弱った小魚をイメージすると釣りやすくなります。ソフトマテリアルへの抵抗がないトップ初心者の方にはこちらの方が使いやすいかと思います。

今回リリースするのは初回限定バージョンとなります。樹脂製ですがバルサウッドと同等の浮力を得るため、耐久性もバルサウッドと同等レベルとなっています。
テストでは50アップを連続キャッチしてもビクともしません。しかしライナーで障害物にぶつけるような使い方は危険です。
このため今回はハンドメイドルアーを「判っている方」にお渡しする目的で25個だけ生産しました。

2回目以降の生産では少し大柄になったバージョンとなります。こちらも微妙な波動を出しますのでご期待ください。

BLトンボ3Dの販売利益は黒沢氏の療養費に充てる予定です。
従来のBLCCルアーと比べるとやや割高な価格設定となりますが、ご理解をいただきたいと思います。

■通販サイト

急造ですが、シーズンに間に合うよう通販ページを開始しました。
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JCBは使用不可とさせていただいております。ご注意ください。

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